吉原ソープ・ペパーミントとサンタフェにホストのせいで営業廃止命令 数億円利益喪失

東京・歌舞伎町の元ホストの男性が売掛金、いわゆる〝ツケ〟を回収するために20代女性客を東京・台東区千束の吉原地区にあるソープランドで働かせて逮捕された事件で、東京都公安委員会が24日、同地区の2店舗に対し、風営法に基づき営業廃止命令の行政処分を出した。
営業廃止命令を受けたのは吉原の「ペパーミント」と「Santa Fe(サンタ・フェ)」の2店舗で、いずれも「大衆店」の価格帯だった。
ネット上には「いやホスクラが営業廃止になれよw」「この既得権の剥奪は、毎年数億円の利益が今後一切取れなくなるって事」との声。
「営業廃止とは驚いた…。これを機に吉原自体を縮小させていく方向だな。そしていつかは無くなる…」「営業廃止処分だと権利の売却もできないから、店の跡地は更地にするしかないよね」とのコメントもみられた。
都内の風俗店が、営業廃止の処分を受けるのは8年ぶりで、都公安委員会はこの2店舗が売春の場所提供を常習的に行っていたとみなし「営業停止」より「営業廃止」の処分を下したとみられる。
吉原地区は都内で唯一、店舗型性風俗の営業が可能なエリアだったが、ペパーミントとサンタ・フェは200メートル以内に病院があることから営業が禁止されている区域にあった。一方で、風営法の改正により営業禁止区域に指定された1985年以前から営業していて、「既得権」として営業が認められていた。
しかし、今回の営業廃止命令で両店はこの既得権が剥奪され、今後、営業ができなくなった。今回の営業廃止命令のきっかけとなった元ホストが逮捕されたのは今年1月。
東京・歌舞伎町のホストクラブで飲食した代金の売掛金名目で客の20代女性に1000万円を要求し、ソープランドで売春をさせたとして、警視庁は1月23日までに、無職の秋葉拓也容疑者(27)を売春防止法違反(困惑等による売春)の疑いで逮捕していた。
女性は2021年10月~22年3月、都内や福島、愛媛、熊本、大分、沖縄の5県のソープランドで売春をさせられ、売上金を渡していたとみられ、1都5県のソープランド関係者らも逮捕されていた。
秋葉容疑者の依頼を受けて、女性をソープランドに紹介したとして、警視庁は、宇田川直人容疑者(27)と住所不定無職の女(犯行当時19)も職業安定法違反の疑いで逮捕していた。(KrowNews)