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安倍晋三元首相を殺害した山上容疑者「奈良以外の会場では武器持って近づけなかった」

2022/07/10 14:17
国内
安倍晋三氏

安倍晋三元首相(享年67)が8日午前11時半ごろ、奈良県の近鉄の大和西大寺駅前での街頭演説中に銃で撃たれ、搬送先の奈良県立医科大学付属病院で亡くなった。死因は失血死だった。

安倍元首相を銃撃し、奈良県警に殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、元海上自衛隊員で奈良県在住の山上徹也容疑者(41)だ。

『読売新聞』によると、山上容疑者は「とにかく殺そうと思って、遊説先をつけ回していた」と供述。奈良以外の会場では「武器を持って近づくことができなかった」という。

『産経新聞』は「7日の岡山の演説会場は屋内開催だったほか、神戸の演説は建物を背に駐車した選挙カーの上で行われたため、銃撃が難しいとみて犯行を断念したとみられる」と報じた。

奈良県警の鬼塚友章本部長は9日の会見で「回の安倍元総理の警護・警備に関する問題があったことは否定できない」と語った。

安倍元首相は奈良県立医科大学付属病院への到着時には心肺停止状態で、輸血と止血のための緊急手術を行い、血管の損傷が激しく出血は止まらなかった。

100単位以上(輸血の1単位は200ミリリットルの献血から作られる量)の輸血も実施されたが、事件から約5時間半後の午後5時3分に死亡が確認された。病院側は最終的には医師や看護師ら20人以上が治療にあたったことを明らかにした。

山上容疑者は奈良県警の調べに対し「母親が団体にのめり込んで破産した。安倍氏が団体を国内で広めたと思い込んで恨んでいた。恨みのある宗教団体幹部を狙うつもりだった」「政治信条以外の態度に不満を持っていた。殺そうと思ってやった」と供述しているという。(KrowNews)

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