小沢一郎氏、安倍晋三元首相の暗殺は「自民党がおごり高ぶり勝手なことをやった結果」

安倍晋三元首相(享年67)が8日午前11時半ごろ、奈良県の近鉄の大和西大寺駅前での街頭演説中に銃で撃たれ、搬送先の奈良県立医科大学付属病院で亡くなった。死因は失血死だった。
『毎日新聞』によると、立憲民主党の小沢一郎衆院議員(80)は「端的に言えば、自民党の長期政権が招いた事件と言わざるを得ない。社会が安定して良い政治が行われていれば、こんな過激な事件は起きない。自民党がおごり高ぶり、勝手なことをやった結果だ」とコメントした。
立憲民主党の泉健太代表(47)は、小沢氏のこの発言について「元総理の命が失われ、背景や全容はいまだ不明です。その状況で、事件と長期政権など何かを不用意に関連付けるべきではない。党としても注意いたしました」とTwitterで明かした。
小沢氏は自身のTwitterでは「安倍晋三元総理がお亡くなりになられたということであり、心からご冥福をお祈り申し上げます」と投稿。
「安倍元総理は、父君、安倍晋太郎先生以来の関係で、親しくさせて頂いてきましたので、個人的にも心からお悔やみを申し上げます。本件は民主主義への挑戦であり、許されません」とつづった。
安倍元首相は奈良県立医科大学付属病院への到着時には心肺停止状態で、輸血と止血のための緊急手術を行い、血管の損傷が激しく出血は止まらなかった。
100単位以上(輸血の1単位は200ミリリットルの献血から作られる量)の輸血も実施されたが、事件から約5時間半後の午後5時3分に死亡が確認された。病院側は最終的には医師や看護師ら20人以上が治療にあたったことを明らかにした。
安倍元首相を銃撃し、奈良県警に殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、元海上自衛隊員で奈良県在住の山上徹也容疑者(41)だ。
山上容疑者は奈良県警の調べに対し「母親が団体にのめり込んで破産した。安倍氏が団体を国内で広めたと思い込んで恨んでいた。恨みのある宗教団体幹部を狙うつもりだった」「政治信条以外の態度に不満を持っていた。殺そうと思ってやった」と供述しているという。(KrowNews)