榊英雄氏から性被害も『蜜月』プロデューサー陣は告発を何事もなかったかのように無視

女優の佐津川愛美(33)が主演を務める、性被害が題材の映画『蜜月』監督の榊英雄氏(51)に無理やり性行為をされたと女優が告発したことを受けて、榊氏の作品に携わってきたカメラマンの早坂伸氏(48)がコメントした。
早坂氏は10日に自身のブログを更新し「今年の2月21日、たまたま石川優実さんのブログを目にしました。タイトルは『日本の映画界には地位関係性を利用した性行為の要求が当たり前にあったな、という話』というもので、内容を読むとすぐに榊英雄氏に関することと分かりました。
当該するピンク映画を撮影したのは自分であり、ブログの下の方に『カメラマン』としても出てきます。不眠不休、低ギャラと言う過酷な現場をこなせたのはひとえに監督、役者、そして作品のためと思ったからです。
そんな現場の裏で、監督が女優に対し性的な要求を長期にわたって行っていたことにたいへん驚き、失望しました」と吐露。
「石川さんのブログを『見て見ぬふり』することは自分も紛れもなく『加害の一部』になります。同じような被害者をもう出してはいけないと考えました。
映画の公開も近づくなか『映画カメラマン』としての自分よりも『一人間』として苦渋の選択を行いました。ブログを拡散するということです。ただし、一縷の望みを託して拡散する前に『蜜月』プロデューサー陣にブログのリンクを送りました。プロデューサーが石川さんにコンタクトを取り、善処してくれることを期待しました。
ですが石川さんにも自分にも一切連絡はなく、プロデューサーが何事もなかったかのようにフェイスブックに餃子の写真を上げているのを見て心を決めました」と明かした。
榊氏は報道に対し「この度は、映画『蜜月』の公開が控えているこのタイミングで、私の過去の個人的なことが記事になり、映画を創るために東奔西走してくださったプロデューサー陣やスタッフ、キャストの皆さま及び関係者の皆さま、
そして何よりこの映画の公開を楽しみに待っていてくださる観客の皆さまに、多大なるご迷惑とご心配、不快な思いをさせてしまったことを、心よりお詫び申し上げます。そしてかけがえのない大切な家族を傷つけ悲しませてしまったことを、本当に申し訳なく思っております」と謝罪。
「また、今回の記事上で、事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳なく思っております。記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません。それをしっかり肝に銘じ、
これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、日々を大事に生きていきたいと思っております。最後に、関係者の皆さま深くお詫びするとともに、今後の対応に関しましては、専門家と話し合いの上、進めていきたいと思っております」としている。
9日の『週刊文春』では、複数の女優が榊氏から「パンツだけひきずり下ろされ、無理やり犯されました。避妊などされません」「無理やり咥えさせられました」と語っている。
報道を受けて『蜜月』の製作委員会は「榊英雄氏が監督した同作品につきまして、関係各所との協議の結果、映画『蜜月』の公開を一旦中止とさせていただきます。今後につきましてはすべて未定です。本作の公開をお待ちいただいておりましたお客様、また関係者の皆様には多大なるご迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げます」と公開の中止を発表した。
榊氏は1970年6月4日生まれの長崎県出身。妻はシンガーソングライターの和(53)で、2女の父でもある。報道が事実なら批判は避けられない。
3月25日公開予定だったの同作は、港岳彦氏(48)のオリジナル脚本を榊氏が映画化したもの。心を病んだ母への愛憎に葛藤する17歳から、秘密を抱えながらも夫を愛する32歳までの美月を佐津川が演じ、俳優の永瀬正敏(55)が美月の夫で陶芸家の哲郎役を務める。
佐津川は8日の同作のワールドプレミアで「理解できないものは言わせていただき、現場で戦えるものは戦いました」と語っていた。(KrowNews)